牛肉の部位
「ミスジ」ってどんなお肉?
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肉質
カロリー
ミスジはウデ肉の中の希少部位!
ミスジは、牛のウデ肉の一部にあたる希少部位です。一頭から 3kg程しか取れません。ウデは運動量が多く一般的に硬い肉質の部位が多いのですが、ミスジはウデの部位には珍しくサーロインやヒレ並みに柔らかく、それでいて赤身の奥深い旨味も感じられる部位になります。
と言うのも、ミスジは肩甲骨の内側にくっついている部位で、ほぼ動かさない部分だからです。よく動かす部位は筋肉質で硬めの肉質、動かさない部分は柔らかくサシの入りやすい肉質、というのが一般的なお肉の部位の特徴です。
希少部位ではありますが、比較的リーズナブルで、焼肉屋さんをはじめ、最近では一般のスーパーなどでも見かけるようになりました。他の希少部位に比べて日常的に食しやすい存在なので、スーパーで見かけたら是非手にとってみてください(ただ、スーパーで見かけるのはオーストラリアなど外国産のものが多いので、火の通し方にはコツが必要かも)
ミスジの語源
肉の上下と真ん中に、合計 3本の筋が入っていることから「ミスジ(三筋)」と呼ばれるようになりました。とても特徴的な見た目なので、慣れるとすぐに「あ、ミスジ!」と判別できるはずです。羽子板の形に似ていることから、別名「ハゴイタ」とも呼ばれます。
オススメ!
「ミスジ」の美味しい食べ方
ミスジの魅力はステーキで爆発!
ミスジの柔らかさと旨味を愉しむにはステーキが最適!ウデならではの上品な赤身肉をベースに、適度な霜降りで上質なサシが程よく入っているため、ステーキにするとミスジの食感と味を最大限に愉しめるでしょう。赤身だけに醤油との相性も良く、ワサビ醤油で食べるとミスジ本来の旨味とジューシーさを引き立て、何とも言えない味わいが口の中に広がります。
ミスジは柔らかいと言っても、やはりウデの一部位で赤身肉なので、火を通し過ぎるのは厳禁。硬くなってしまいます。レア〜ミディアムになるよう、控えめに焼き上げるのがポイント。
ステーキに飽きたらローストビーフ!
ミスジはローストビーフにも適した部位です。上質な赤身とサシの柔らかさをバランスよく併せ持っているので、柔らかく味わい深いローストビーフが簡単に作れるんです。赤身をローストビーフにしたら、パサパサで硬くなってしまった…という失敗がありません。ミスジブロックを手に入れたら、ローストビーフにチャレンジしてみてはどうでしょう。
タリアータもオススメ!
タリアータというのはイタリア語で「薄く切った」という意味です。焼いた肉を薄く切り、お好みの調味料と合わせていただく料理。
ローストビーフよりも小さく一口サイズの薄切りにして、野菜やパルミジャーノチーズなどと合わせてサラダ感覚であっさりいただけるタリアータ。酸味を効かせたジュレなどをかけると、豪華な前菜になります。小さく切っても、しっかりした肉の旨味を感じられるミスジだからこその使い道ですね。ブロックではなくスライスされたミスジを手に入れた場合はこちらがオススメ。ステーキにした残りをスライスして使っちゃうという手も。